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A planetrian's memoranda. プラネタリアンとしての活動を中心に、ぽつぽつと書き留めてます。

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mitakaの見せ方

mitakaを用いた上演、北大以外で行っている場所も数ヶ所あります。 そのうちのいくつかを、個人的視察がてら見てきました。 自分自身もストーリーを作って上演を行ってきたので、今回は、作り手目線でReviewしてみます。
<<日本科学未来館(台場)、科学技術館(北の丸公園)>>


 
■日本科学未来館 
(1)VRシアター スペースウォーク
・3セット(6台)のプロジェクターを用いて横長のスクリーンに投影。おそらくmitaka proを使用フリーのMitakaを使っているようです。曲面スクリーンに3セットのプロジェクターで投影するために、なにか別のシステムを組んでいるのかも。
・操作&解説:1人が兼任 (未来館科学コミュニケーター。 担当者は数名)
・上演約30分+希望者のみmitaka操作体験 max30分(?)程度。

シナリオは1つだが、操作解説を担当するコミュニケーターごとに、少しセリフや操作の流れがことなるところも。 台本をもとにしているが、アドリブも適宜交えながら、という印象。



・解説をしながらmitakaを操作しているが、、操作自体が上手。 とても落ち着いた操縦で映像が見やすい。
・mitakaでの映像以外にも、立体動画も交えて展開。


・立体動画(土星のリング)以外は、ごく標準的な構成。 ストーリーというよりは、mitakaでできることを一通り詰め込んだ内容となっており、、オリジナリティはあまり感じられない。
・上のこととも通じるが、別なストーリーを作ることを想定していないように思われる。


(2)ドームシアターガイア
席数100席あまりのドーム型シアター。立体映像投射には、atmosという、最新鋭のオリジナルシステムを使用。立体映像がみられるのは、2009年9月現在では「バースデイ」というオリジナルプログラム1本のみ。そのほかは、プラネタリウムのオート番組を上映。

mitakaを使用したものとは異なりそうだが、立体の宇宙映像つながりということで、、以下、バースデイについてのReviewを。

・映像の美しさは圧巻! 全く違和感のない立体映像が、超高画質で目の前に迫ってくる。
・客席は大きな傾斜になっており、周りの人も全く気にならない。
・映像とあった迫力ある音響も魅力


・科学コミュニケーターの生解説は、スムーズすぎてライブ感がない。
・とくに週末などは、開館前早くからに並ばなければチケットが取れないほどの込み具合・・・ orz

×
・ストーリー構成がとにかく分かり難い。 映像ばかりが印象に残って、結局どういう内容(流れ)の話だったのかが全然伝わらない。
・約25分では短すぎる。 ストーリーの流れがごちゃごちゃなせいが大きいが、まだなにも話が見えてこない段階で、さっさと終わってしまい、非常に物足りない思いが残る。

 ⇒ つまり、、まとめると、ハード(映像&音響)の圧倒的な魅力をソフト(ストーリー、演出)がまったく活かしきれていない点が、とにかく勿体ない ><

(現状での人気を考えると、長いプログラムで入れ替え回数を減らすことは難しいだろうが・・・)



科学技術館

・子供たちが多く、しかも自由に声を上げたりできる雰囲気がある。
・話し手と会場(やはり、とくに子供たち)との双方向的なやり取りも活発。 
・こちらも映像の立体感がすごい。


・話のトピックや流れは話者次第だと思われるが、(私の観た回のものは)ストーリー性に欠ける内容であった。
・話者は主に研究者で、mitakaを操作する「ちもんず」メンバーとは、やや打ち合わせ不足な印象。
・独自のスクリプトも導入しているためか、映像操作のスムーズさに、まだちょっと不安が残る。
・レーザーポインターを用いて、ちょっと普通の講義にも近い見せ方が、個人的にはちょっとつまらない感じが。。




=自分なりのこだわり=
じゃあ自分自身では、どんな風にプログラムをつくり、上演してるのか・・・
感覚的ではありますが、ちょっと書き出してみます。

▼ストーリー性を重視。
・ただ、解説事項を詰め込んだ内容ではなく、1つずつ話がつながってスムーズに聞き入れるような構成が大切。
・上から目線の解説ではなく、想像力を掻きたてるような物語仕立てで。
・観客にとっては、科学的な内容だけでなく、話者(ナレーター)の想いにも共感してくれる相手であることを忘れずに。

▼ライブ感、双方向性に、こだわり過ぎない。
・mitakaがライブ操作でき、その場でインタラクティブなやり取りをできるところは魅力だが、それを使うことにこだわり過ぎない。 観客は、自分がしゃべりたい人ばかりではなく、静かに神秘の宇宙の世界に浸りたいひとも(きっと)多い。
・むしろ上演前後に、観客と気軽に話し合えるのが、自分としては理想的。

▼1つのプログラム(ストーリー)で、mitakaの全てを見せようとしない。
・惑星を見せていたのに、ついでに銀河を見せ、150億年までのSDSSまで見せるのは、不自然なことも多い。 1つのプログラムにmitakaで出来ることの全てを詰め込んでしまうと、一つ一つの要素の魅力を殺してしまうことにもなりかねない。

▼動く映像をメインに。
・立体でみる宇宙の映像が大きな魅力なので、映像は静止しているときもゆっくり旋回するなどして、立体感をさりげなく醸しだす演出をすると効果的。

▼ナレーション(解説)は、しゃべり続けることはせず、時々音楽と映像に浸れる「間」をとる。
・語りは、情報を詰め込むだけになってしまってはもったいない。ある程度の話題提供のあとは、やはり言葉無しで、音と映像の世界にどっぷり浸かっていられる間を取るのも大切。この「間」が、観客にとっては自分の頭の中で想いをめぐらせ、最も想像力を掻きたてられる時間となる。


現状では、まだ4D2Uプログラムの作り手同士の交流などもおそらく皆無であり、プログラム作成のノウハウは、それぞれが独自に試行錯誤をしている段階なのでしょう。

上で述べたものも、もちろん自分なりの感覚を書き出しただけのものです。ひとまず(こんな場所ですが)公開することによって、自分なりに考えてきたことを振り返り、客観的に考えてみよう、ということで、まとめてみました。
mitakaというソフトをまったく違った道具として解釈し、大きく異なる演出方法をとることも、大いにありうるはず。大きな可能性の、ひとつの形を、自分なりにこれからも模索し続けていきたいものです☆


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