T's Weblog

A planetrian's memoranda. プラネタリアンとしての活動を中心に、ぽつぽつと書き留めてます。

Digistar5 勝手にレビュー!

先日、アメリカのルイジアナ州で行われたIPS2012にて発表されたE&SのDigistar5(D5)。
その発表の際に使われたと思われるデモ映像が公開されています。

かなり制作にも力が入っているようで、とても分かりやすく、見ていて非常に楽しくワクワクさせられます。デジタルプラネタリウムに興味のある人なら必見!

IPS Digistar 5 Demo from Evans & Sutherland on Vimeo.



D4ユーザーとして、以前のバージョンにも含まれている機能についてのコメントや、新機能への期待、その他感想を、この動画の内容に並行させる形であれこれ書きだしてみます。

■Drag and Drop
D4でも利用可だが、あまり使わない。少なくともD4では、オブジェクトのドームスクリーン上での表示位置の移動・調整がマウスではやりにくい。

似たようなスクリプトが基本フォーマットとしてあれば、それを流用して新規オブジェクトを作ったほうが楽だし、表示位置や大きさ等の調整も、結局パラメーターを直接調整しながらモニターするほうがやりやすい。


■Kinect User Interface
これは目を引くなあ。
D4の段階で、すでに導入はされていたようで、以前別のデモ映像をYoutubeでみました。
http://www.youtube.com/watch?v=T1yxfeMKd6I

しかし、この手の機能は、ジェットコースター的な意味でこどもたちを大喜びさせることはできるかもしれないけど、現段階ではあまり自分では使いたいと思わない。むしろ、マウスやジョイスティックなどで、宇宙空間のライブオペレーションの使い勝手が向上してくれると嬉しいな。MitakaやUniviewのように。

■Integrated 3D Stereo
これもおそらく、以前のバージョンからあった機能。ドームシアターでどれほど活用されているのかなあ。むしろ、海外での採用実績などが気になる。

3D映像はたしかにすごいんだけど、視野を包み込むドームスクリーンの映像であれば、3D機能なしでもかなり立体的な空間を感じさせることができるのも事実。家庭用TVなどで3Dが普及してきてから、ドームシアターでも導入すればいいのかな、という気がします。

■Native 60fps Frame Rate
これは地味な印象かもしれないけれど、ちょっと注目したいところ。解像度アップよりも、もしかしたらフレームレートの向上のほうが、先に実現するのかな。実際の映像で、その効果をぜひとも体感してみたいものです。

■Timelapse Videos
これは、どういう意味なんでしょう。アプリ上で、連番の写真を元に、Timelapse動画が作成できたり、いろいろパラメータを調整したりできる、ということ? コンテンツのライブラリーに、Timelapse動画の素材が増えました、ってことでは無いよね。

■Multilingual Capabilities
ニホンゴも入っててよかった。

 *   *
そして、このあたり以降から、D4ユーザーにとっては喉から手が出るほど魅力的な新機能や大きく進化した演出ツールなどが続々と登場。

■New Realtime Effects
スクリプトで制御できる映像素材が充実すると、演出の幅も格段に広がりそう☆ 地球の内部構造や可視化された磁気圏など、使ってみたい!

-Real-time particles
D4でもいくつかあるけれど、それが更に増えたようで、素晴らしい。リアルタイム制御(スクリプトによる調整等)ができると、使い手にとっては、動画素材よりもはるかに自由度が高くなり、使いやすい。

-Create Your Own Planets
これ、アメリカで流行ってるのかなあ。面白いんだけど、実際に使うかと聞かれたら、{?」かなぁ。
D4でも、例えば地球やその他の惑星にまでも、勝手に海面水位を定めて陸と海を描いたり、あるいは勝手に土星のような輪をつけてみたりもできるんだけど、、ま、好きな人は使っているのでしょう。

-Volumetric Nebulae
おぉ、こういうのを待ってました。
2D画像をはりつけているだけだったり、ただの球体モデルのみで星や天体を描いたりしてあるだけだと、宇宙空間を飛び回る演出でできることが大分限られてしまう。それを乗り越えるには、やはりこういった空間演出を、ここの天体についても行えることが非常に重要。こういうのがあれば、スペースエンジンで宇宙に飛び出す甲斐があるというものです^^


■"Live" HD Chroma Keyer
天気予報ごっこには便利ですな。ただ、プラネでそれをやったらちょっともったいない。

でも、例えば火星に人を降り立たせた映像のような感じで、フルドーム映像の制作において活用したら、色々便利そう。使い手のアイデア次第、かなあ。


■Expanded Astronomy Database
Volumetric Nebulaeと同様、宇宙空間に飛び出して体感できるものが増えているのが、
非常に嬉しい。 宇宙体感型の演出の可能性がどんどん広がって、使い手としてもとにかく楽しみ。

-Multiple Star Systems

こういうのも、体感的に分かりやすくて素晴らしい。

-Extrasolar Planets
これは、やはりパラメータで色々自分好みの系外惑星を作る、のかな。Keplerが発見した最新の情報を、天文データとしてすぐに取り込んで反映させられたらすごくいいんだけど、、そのへんは手動でユーザーがやるのかな。

おおまかなところであれば、D4の太陽系の惑星(軌道や星の大きさなど)を少々いじってそれっぽくオリジナル惑星系を作ることはできます。実際、ごく簡単なものであればこれまでの演出で何度か作り、使用してきました。

-Volumetric Milky Way
やっとできたかぁ。全Digistarユーザー待望の、野暮じゃない銀河系モデル、ついに実現。

■■Digistar 5 User Interface New look New features■■
それほど大きくは変わってないかな。D4ユーザーなら、ほとんど迷いなく新しいバージョンにも慣れることができそうで良かった。

■Show Builder
スクリプトの作り込み作業が、効率化できそうな印象。どんな使い勝手なのか、実際に詳しく見てみたいですねー。

■Expanded iPad Controls
んー、作りおきメニューが増えるのはいいんだけど、それよりも求めたいのは
1)作りおきメニューを、ユーザーがカスタマイズできるように!><(編集不可にしないでおくれ)
2)基本的なカスタマイズ性・操作性の向上(プロパティ入力画面の使い勝手、モニター系ツールの充実、iPad画面上の表示の更新レート向上、などなど)
   
■Science on a Sphere Database
地球の話をするときには、いろいろ良さ気。

■Hi-Res Planetary Surfaces
何はともあれ、これが一番大きな進化かもしれない。
ISSからみた地球の映像で、宇宙飛行士気分を味わったり、惑星探査機が実際に見た光景を、臨場感あふれる映像で再現してみたり。ドームシアターの空間だからこそできるこういう演出を、ぜひともやりたい。

■World's Largest Content Library
イイネ!

-Extensive Model Library Included
はやぶさや、はやぶさ2はあるかなあ。または、すぐに追加できるようになっているかなあ。探査機の軌道データも一緒に入って、組み合わせた演出ができたら更にいいな。

-Over 120 shows available
これについては、<こちら>の別のデモ映像にて。


テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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